村上春樹研究所HOMEへ

村上春樹研究所 > 村上春樹の名言集 > スプートニクの恋人

「スプートニクの恋人」の名言集を紹介

「スプートニクの恋人」の名言集

スプートニクの恋人の名言集

スプートニクの恋人

出版社:講談社
単行本発売日:1999/4
文庫本:328ページ

P.38 : ミュウ
「わたしは昔から人を顔で判断することにしているの」
「それで、つまり、わたしはあなたの顔立ちと表情の動きが気に入ったの。とても」

P.72 : ミュウ
「どんなことでもそうだけれど、結局いちばん役に立つのは、自分の体を動かし、自分のお金を払って覚えたことね。本から得たできあいの知識じゃなくて」

P.73 : ミュウ
「あなたにはたぶんわからないでしょうね」
「ここにいるわたしは本当のわたしじゃないの。今から14年前に、わたしは本当のわたしの半分になってしまったのよ。」

P.296 : ぼく
「長いあいだ一人でものを考えていると、結局のところ一人ぶんの考え方しかできなくなるんだということが、ぼくにもわかってきた。ひとりぼっちであるというのは、ときとして、ものすごくさびしいことなんだって思うようになった。」

P.333
どれだけ深く致命的に失われていても、どれほど大事なものをこの手から簒奪されていても、あるいは外側の一枚の皮膚だけを残してまったくちがった人間に変わり果ててしまっていても、ぼくらはこのように黙々と生を送っていくことができるのだ。手をのばして定められた量の時間をたぐり寄せ、そのままうしろに送っていくことができる。日常的な反復作業として ― 場合によってはとても手際よく。そう考えるとぼくはひどくうつろな気持ちになった。

P.314
ぼくは夢を見る。どきどきぼくにはそれがただひとつの正しい行為であるように思える。夢を見ること、夢の世界に生きること ― すみれが書いていたように。でもそれは長くはつづかない。いつか覚醒がぼくをとらえる。

海辺のカフカ詳細ページへ

 
ページトップへ